「どんど焼き」は、
小正月の1月15日に、お正月飾りやダルマなどを持ち寄って燃やす行事です。
出迎えた歳神様を、「炎とともに見送る」という意味があるそうです。お盆の「送り火」のような、火祭りの一種と言われます。その火でじっくり焼いたお餅や団子を食べると、1年を健康で過ごせるということです。
佐久地域でも、地区の公民館や神社などで行われたりします。15日は平日なので、この連休に行われるところも多いですね。
青竹を骨格に藁を詰めてやぐらを組み点火します。火力がすこし弱まったところにお餅を入れて焼くのですが、佐久地域では米粉お団子の「まゆ玉」を、柳の木の枝に付け、その火で炙る・・というのが主流のようです。
「まゆ玉」は、昭和50年代くらいまでは蚕を飼っていた家庭が多く、生活の中心となっていたためと思われます。夫が幼いころ「おカイコ様」と呼んでいたそうで、養蚕が盛んな当時、蚕は半ば神聖視されていたようです。繭の形のほかに、小判形や稲の花に見立てた水滴の形に作ることもあり、健康祈願、無病息災、家内安全など、いろんな願いが込められています。
※写真は、岸野地区のどんど焼きの様子です。(Photo.でじたる屋)